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「位置情報サービス」はパチンコ業界を変えるか?

「人出」がどのくらいあるのかという事を正確な数値で算出する調査というのは手間と時間のかかる作業でした。

以前は、人の往来を調査するためには数取り用のカウンターを持ちカチカチと数える方法しかなく、それは数日間の統計で示すしかありませんでした。

しかし、今では多くの人が所持している携帯電話の「位置情報」機能を活用して調査することが主流となっています。

特に、現在新型コロナウイルス感染拡大を受けてこの機能が大いに活用されています。

携帯電話の「位置情報」機能が活用されているその現状と、パチンコ業界内で有効活用される可能性について検証します。

新型コロナウイルス感染拡大による「位置情報」の活用

4月20日、読売新聞で平日の駅周辺での人出が大幅に減少しているという記事がありました。それによると、国内で感染が拡大する前の2月3日と4月17日を比較して全国各地の都市の人出を調査したもので、東京駅と大阪駅はともに人出が71%減少し、栄駅(愛知県)は53%減などという数値が上がっていますが札幌駅では29%減にとどまっていると報じています。

これは、新聞社とIT企業の調査で分かったものです。

調査方法は、スマートフォンのアプリの得た位置情報を基に半径500㍍の滞在人数を推計し、通勤時間となる午前9時台に滞在した人数を分析したものです。

この調査により、比較的規模の大きい都市ほど人出の減少が著しいです。

政府の言う緊急事態を1ヶ月で終える為に最低7割減、極力8割の接触削減の実現を達成するという目標に対し、東京や大阪ではそれを達成しているという一つの数値を示すことになり、その反面、比較的小規模な都市においては、より効果的な方策を示す必要があるという事が言えるでしょう。

現在の上野駅周辺
JR上野駅周辺の様子(4月21日現在)

もう一つ事例をあげますと、4月7日に緊急事態宣言が発令された7都府県における地区ごとの平時との比較データが上がっています。

例えば、首都圏で最も減少幅の大きい地区はテーマパークでした。

東京ディズニーリゾート周辺で93%減、大阪のユニバーサルスタジオジャパン周辺で88%減少しました。他、ビジネスエリアや繁華街など約60~70%の減少幅がありました。

しかし、逆に大型公園や運送会社の物流拠点において、平時に比べ20~30%増加したという結果が出ました。

これにより、大型テーマパークや商業施設の休業が行われている中での、家族世帯の足取りが分かるのと、自宅に滞在する人が増えネット通販の利用者数が増えたことにより運送会社の需要が高まっていることが分かります。

この調査はNTTドコモの子会社によるもので、半径500㍍ごとに滞在している推計人口のデータを独自で分析をしたものです。

携帯電話の位置情報を利用し、人出を時系列・地区別に算出することにより、政府や地方自治体は新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、効果的な施策を打ち出すことができます。

20~40代が多く利用

総務省-位置情報の利用に対する意識調査より抜粋(平成26年5月)

携帯電話の位置情報が提供する数値の実態はどのようなものなのでしょうか。

総務省の位置情報の利用に対する意識調査(2014年)の結果を基に見ていきましょう。

このデータを通して、意識的に位置情報の提供するサービスを利用している世帯が分かります。

位置情報を提供し何らかのサービスを利用している人は全体の約30%となります。

そして、その年代別の区分は10~40代の世帯で約37%なのに対し、50代以上になりますと約24%にとどまります。特に20~40代の世帯が多く利用していることが分かります。

本データについては、5年前の調査結果であることから多少のズレがあるかもしれませんが、当時に比べ現在携帯電話の普及率が増加している事と様々なアプリが増加している現状の中で、その利用者数と認知度はより高まっていると考えられるでしょう。

マイスロ  獲得トロフィー画像
マイスロ トロフィー出現 画像

パチンコ業界における位置情報の可能性

現在、パチンコ業界で位置情報を利用した販促ツールがあります。

一部スロットメーカーで提供している「マイスロ」というアプリがあげられます。

この機能は、本機能を搭載したスロットで高設定示唆の演出が発生した場合、アプリ内のマップ上で演出が発生した店舗にトロフィーのマークが付けられます。これによりユーザーは、高設定の実績のある店舗を識別し遊びに行く店舗を選ぶことができます。

これは、位置情報機能を応用したサービスです。

スロットユーザーの年齢層は20~40代が多く、前項で述べた通り携帯電話の位置情報機能の利用数が多い年齢層が重なっており、位置情報機能の特性がかみ合ったサービスだと言えるでしょう。